今日は、LABプロファイルを使って詰問する人、詰問される人をプロファイリングします。
この記事を読むことで、詰問というものが何なのか、詰問する人される人にはどんな心理状態が働くのかを、理解でき、実際どうすればお互いに心地よい状態になれるのか、理解が深まります。
詰問とは、相手を責めて厳しく問いただす事
目次
詰問する側、される側、あなたはどっち?
例えば、部下が遅刻したとしましょう。
上司は部下にこう質問します。
「何で遅刻したんだー!?」
上司は、感情的になりながら、部下に言いました。
部下は、上司の詰問に対して答える事が出来ません。
どう答えようかと考えた末、
「・・・すみません。」としょんぼりしています。
このように、相手を責めながら質問する事を「詰問」といいます。
あなたも詰問する側にも、詰問される側にもなった経験があると思います。
例えば
- 親子のコミュニケーション。
- 夫妻のコミュニケーション。
- 男性女性のコミュニケーション。
- 上司部下のコミュニケーション。
TV番組やニュースなどで記者会見の映像で詰問する・詰問される場面を思い出す人もいるかもしれませんね。
例えば、政治家、企業が不祥事を起こした際の謝罪会見などです。
この場合、記者が詰問する人で政治家や企業側が詰問される人、となりますよね。
ではこの詰問する人、詰問される人には、どんなパターンの組み合わせがあるのでしょうか?
LABプロファイルを使って主なパターンの組み合わせを、いくつか見てみましょう。
詰問する人のパターンの組み合わせは?
では、先ほどの上司が部下に対して
「何で遅刻したんだー!?」
という詰問のパターンを例に、上司になったつもりでプロファイルします。
詰問する上司のパターンは
詰問する上司は、自分の価値観を優先します。
正しい判断基準は、詰問する上司側にあるのです。
これを内的基準型と言います。
詰問する上司は、ルールを大事にしています。
時間通りに来ない(遅刻する)部下に対して、ルールを破ったと判断しました。
これをプロセス型と言います。
詰問する上司は、自分自身の感情を持てに出します。
喜怒哀楽を、表情や身振り手振りで表現します。
部下に怒りをぶつけている状態ですね。
これを感情型と言います。
詰問する上司は、自分のルールを相手にも求めます。
上司は、自分(会社)のルール、ここでは遅刻しない事を部下にも求めています。
これを自分型と言います。
詰問する側の立場や、場面によって違いはあります。
ここでの上司が部下に対して「何で遅刻したんだー!?」という発言。
この主なパターンの組合せは、
- 内的基準型
- プロセス型
- 感情型
- 自分型
という事なんですね。
では「詰問」される側(部下)は、どのようなパターンの組み合わせでしょうか?
LABプロファイルを使って部下をプロファイルします。
詰問される部下のパターン
次に、上司から「何で遅刻したんだー!?」と詰問された部下になってプロファイルします。
上司の「何で遅刻したんだー!?」という詰問。
それに対して、部下は一言だけ、「・・・すみません。」と答えました。
詰問される部下は、上司からのフィードバックを必要とします。
上司の「何で遅刻したんだー!?」の詰問に対して受け身になっている状態です。
これを外的基準型と言います。
詰問される部下は、さまざまな言い訳を頭の中で考えようとします。
「なんて言い訳すればいいんだろう・・。」
上司の「何で遅刻したんだー!?」の詰問に対してどう答えようか選択している状態です。
これをオプション型と言います。
詰問される部下は、考えてから発言しようとします。
上司の「詰問」に対してすぐに答えられない。
どう反応してよいか分からない、頭の中で思考している状態です。
これを反映分析型と言います。
詰問される部下は、問題にフォーカスして回避したいと考えています。
上司に怒られるという問題から逃れたいという心理状態が少なからず働いています。
これを問題回避型と言います。
詰問される部下は、自分自身の感情を表に出しています。
上司の態度に、しょんぼりという表現から、感情を表に出していると判断します。
これを感情型と言います。
詰問される部下は、自分にはルールが無く、上司のルールを受け入れます。
この場合、遅刻した、しないという時間のルールの事ではありません。
上司の感情(怒り)を受け入れるという意味で迎合型だと判断します。
これを迎合型と言います。
詰問される側の立場や、場面によって違いはあります。
ここでの部下が上司に対して「・・・すみません。」という発言。
この主なパターンの組合せは、
- 外的基準型
- オプション型
- 反映分析型
- 問題回避型
- 感情型
- 迎合型
と、言う事なんですね。
詰問する人、詰問される人のパターンの違いは?
ここで、おさらいです。
上司の「何で遅刻したんだー!?」という詰問する人のパターンの組合せは
内的基準型+プロセス型+感情型+自分型
部下の「・・・すみません。」という詰問される人のパターンの組み合わせは
外的基準型+オプション型+反映分析型+問題回避型+感情型+迎合型
詰問する側とされる側にはこのようなパターンの組み合わせの違いがあります。
そして対立へ・・
詰問した上司と、詰問された部下。
あなたも経験があるかもしれませんが気まずい雰囲気になってしまいますよね。
もしかしたら、対立してしまう事もあるかもしれません。
では、なぜ気まずい雰囲気や、対立が起こるのでしょうか?
詰問する上司は、自分のルールを部下に押し付ける自分型のパターンです。
詰問される部下は自分にルールがなく、上司のルールを受け入れる迎合型のパターンです。
詰問する上司は自分のルールを押し付ける>詰問される部下は、上司のルールを受け入る。
という構図です。
しかし、詰問される部下は時間が経過するとどうでしょう。
詰問した上司にネガティブな感情を持つようになって行く場合もあります。
ストレスがたまると、上司にネガティブな感情を持ちます。
怒り、悲しみを持ち、そして自分自身も自分型へとパターンチェンジをしてしまうのです。
自分型の上司VS自分型の部下の対立。
こうして、「詰問」から対立が生まれるのです。
対立から和解へ
では、上司と部下の対立を回避するにはどうすれば良いでしょうか?
時系列で解説すると
上司の自分型>部下の迎合型
これが、時間が経過すると
上司の自分型=部下の自分型に変わります。
そして上司と部下の対立が生まれる。
でしたよね。
対立を回避するには、自分型でもなく、迎合型でもないパターン。
ここでは寛容型のパターンを取り入れる必要があります。
寛容型のパターンとは、上司は上司のルールがある。
部下には部下のルールがある。
これを寛容型と言います。
コーチングを学んだ事がある人は聞いた事があると思います。
「あなたもOK わたしもOK」というものです。
この考え方は、LABプロファイルのパターンである寛容型を指します。
寛容型のパターンを取り入れる事により対立を回避できます。
例えば、上司の「何で遅刻したんだー!?」という発言。
これを「遅刻した理由は何?」と言い方を変えてみるとかです。
他にも状況や背景によって表現方法が変わりますが、相手を尊重する事も大切ですね。
政治家や企業の不祥事などで起きた社会のルール、倫理観を破った事による対立。
このような対立が起こる事もあります。
しかし、日常で一個人が自分のルールを相手に押し付ける。
これにより生まれる対立は、お互いエネルギーを奪われてしまう結果となります。
相手との距離感を保ちつつ、寛容型のパターンを取り入れる事により
- 親子のコミュニケーション。
- 夫妻のコミュニケーション。
- 男性女性のコミュニケーション。
- 上司部下のコミュニケーション。
すべてのコミュニケーションが円滑になるのではないでしょうか?
以上
影響言語で人を動かす
LABプロファイルマスターコンサルタント
安藤隆幸でした。
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