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マネージャーはイノベーターにはなれない?
こんにちは
影響言語で人を動かす
LABプロファイルマスターコンサルタント
安藤隆幸です。
ある経営者からこんなご相談を頂きました。
「マネージャーが育たないんです。」
マネージャーが育たない原因は、さまざまですよね。
マネージャーを育てる環境ではない。
マネージャーになるような人ではなかった。
マネージャーを育てる側に戦略がない。
そこで、質問です。
「マネージャーの定義」は何でしょう?
マネージャーの定義を調べてみたのでシェアしたいと思います。
マネージャーの定義は?
さっそく、マネージャー定義を調べてみました。
参照:とはリサーチ
マネージャーとは、企業や組織に於いて、業務を管理、統括する責任者のこと。
肩書としては、部門管理者や支配人などを指す。
そこでまた、疑問が浮かんできんです。
「マネジメントの定義」は何でしょう?
さまざまな、資産、資源、リスクを管理し、効果を最大化する事。
なるほど。
つまり、マネージャーとは、
「様々な、資産、資源、リスクを管理し、効果を最大化する部門管理者」と言う事です。
経営者の方の悩みは、マネージャー=「自社の様々な資産、資源、リスクを管理し、効果を最大化する部門管理者が育たないので、どうすれば良いでしょうか?」ってことだったのです。
なるほど、具体的になってきましたね。
イノベーターの定義は?
マネージャーについて調べていくと、興味ある記事を発見しました。
参照:東洋経済ONLINE
「マネージャーはイノベーターになれない。」
ハーバードビジネススクールの教授である、 クレイトン・クリステンセン教授の言葉です。
マネージャーの次に、また疑問が出てきました。
「イノベーターの定義」は何でしょう?
マネージャーの次は、イノベーターの定義を調べてみました。
イノベーターとは、革新者、新技術の導入者。
例えて言うなら、スティーブジョブズのような人でしょうかね。
マネージャーは、イノベーターにはなれない?
効果を最大化しようとするマネージャーは、革新者になれない?と言う事なんでしょうね。
マネージャーとイノベーターの違い・・。
だんだん分かって来たぞ。ってことで、クレイトン・クリステンセン教授の論文を読んでマネージャーとイノベーターについて解説します。
マネージャーに足りないものは何か?
クレイトン・クリステンセン教授の言葉を借りると「枠にとらわれない考え方をしろ!」とマネージャーが言ったとします。
そして、部下は、マネージャーに対して「枠にとらわれない考え方はどうすれば身につきますか?」と逆に質問するだろう。と言うのです。
しかし、マネージャーは、「そんな事、自分で考えろ!」ってなるそうです。
私のところに相談に来た経営者も、マネージャーに対してそんな事を言ったそうです。
でも、私も同じことを言ったかもしれません・・。反省。
さらに、クレイトン・クリステンセン教授の言葉を借りると。
企業が失敗する理由は、発見力ではなく、行動力で選ばれた人が、マネージャーになることだそうです。
イノベーターが持っている、発見力。
マネージャーは、イノベーターが持っている発見力を備わっていない。
そんな人がマネージャーになると、企業は失敗する。
ということなんですね。
しかし、マネージャーでも、発見力をトレーニングすれば、誰にでも身につくとも言っています。
では、どうすればマネージャーは、発見力を身につくける事が出来るのでしょうか?
マネージャーに必要な5つのスキルをプロファイルすると?
クレイトン・クリステンセン教授によると、マネージャーが発見力を身に付けるには、
・質問力
・観察力
・ネットワーク力
・実験力
・関連付ける力
この5つが必要だと言っています。
では、ひとつずつ解説して行きます。
マネージャーが必要な質問力とは、
現状に甘えることなく、「なぜ、この状態なんだろう。」と疑問を持つこと。
疑問の繰り返しをすることによって、想像的な洞察を生み出す可能性を秘めている。
この質問力に必要なパターンは
反映分析型(考える)
プロセス型+オプション型(経緯+さまざまな可能性)
回数重視型(何度も繰り返す)
マネージャーが必要な観察力とは、
顧客を観察する、企業を観察する、琴線に触れたものを観察する、五感を使って観察する。
この観察力に必要なパターンは
視覚型
聴覚型
読解型
体感覚型
マネージャーが必要なネットワーク力とは、
新しいアイデアや洞察を引き出すために色々な業種、経験、視点を持つ人と会話する。
現代では、スマートフォンと、ソーシャルネットワークサービスがあればすぐに誰とでも繋がる環境ですね。
このネットワーク力に必要なパターンは
主体行動型(率先して行動する)
目的志向型+問題回避型(成果を得る、問題を回避する答えを求める)
オプション型(さまざまな)
内的基準型+外向型(自分の意見と人の意見)
物質・タスク型+人間重視型(アイデア+人にフォーカス)
マネージャーが必要な実験力とは、
さまざまな実験をする事で、より多くの事を学ぶことが出来る。
この実験力に必要なパターンは
主体行動+反映分析型(率先して実験し、分析する)
オプション型(さまざまな実験)
進相違重視型(より多くの事を学ぶ)
マネージャーが必要な関連づける力
関係ないものでも、お互いを結び付け新しいアイデアを生み出す力。
この関連づける力に必要なパターンは
主体行動+反映分析型(率先して行動し、分析する)
オプション型(可能性)
相違重視型(関係ないもの)
物資・タスク型(アイデア)
経営者が求める新しいマネージャー像とは
ここまでくると、明確になってきましたね。
私のところに相談に来た経営者が、求めているマネージャー像は。
この状態は、何が原因なんだろうと観察する力。
この状態を打破するにはどうすればよいだろうか?と考える力。
さまざまなアイデアを出すために多くの人と会話する力。
自らアイデアを出す力。
この状態を打破するための行動する力。
この5つの力が必要なのではないでしょうか?
マネージャーが普段からこのような事を意識する言葉が出ているのか?
経営者もマネージャーを観察しながら、関わりあうとよいのかと思います。
ん?これって、経営者にも必要な能力なのでは?と思ってしまいますよね。
社員は、経営者以上には育たない。
そもそも、そんな社員はとっくに独立してるし・・。
なんてこともありますよね。
「ですよねー。」
でも、マネージャーを選ぶ時の明確な基準が分かってきました。
勤続年数が長いから・・。
成績が良いから。
いいやつだから・・。
などの、曖昧なもので選んではダメなんですね。
マネージャーを選ぶ際には、きちんと相手をプロファイルして、マネージャー&イノベーターの素質があるかどうか、見極める必要がありますね。
以上の様な事を、相談に来た経営者の方に、お伝えして、教育訓練カリキュラムを作成してみてはいかがでしょうか?とお伝えいたしました。
そして、「マネージャーを育てる」前に、自分自身が5つのスキルをもっと磨かねばっ!と私自身も反省したのでした。
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