上司と部下の関係が悪化する理由
最近、部下のA君の行動が気になって仕方がない上司のBさん。
A君は入社して5年。
仕事にも慣れ、自分の判断で行動する事も多くなりました。
しかし、上司のBさんにとっては、まだまだ経験不足だと感じています。
最近は、A君の行動をヒヤヒヤしながら見守る事が多くなってきました。
でも、仕事に慣れてきたA君にとって、Bさんはちょっとうっとおしい存在です。
そんなA君とBさんの関係もだんだんと、悪くなっているのでした。
どうにか、信頼関係の再構築を図りたい。
Bさんから、こんな相談をいただきました。
上司と部下の心理状態
そこで、A君の仕事に対する姿勢を聞いてみる事にしました。
要約すると、A君が新人の頃は、とても素直で何でもBさんに相談していたそうです。
そりゃそうですよね。
新人の頃って、仕事のやり方や、段取りなど何もわからない状態ですから、上司の指示を仰ぐのも当然です。
新人の頃のA君は、何をするにもBさんの判断基準に合わせていました。
そして、A君は、何をするにもBさんの与えるルールに合わせていたのでした。
しかし、入社して5年も経ってくるといろんな経験を積んでいく過程で、A君は自分で判断する事を覚え、自分のルールも出来上がってきたんですね。
でも、Bさんにとっては、まだまだA君は経験不足で危なっかしいと感じています。
ですから、新人の頃と同じようにA君に接し、2人の関係が徐々に悪くなってきたんですね。
上司の言葉を変えると部下は
そこで、Bさんに対して「言葉の使い方を変えてみてはどうか?」と提案しました。
具体的に言うとBさんは、今までA君に対して「命令口調で指示」を題していたそうです。
例えば、
「〇〇しろ!」
「〇〇だろ!」
と、いう言葉を使っていました。
この「〇〇しろ!」とか「〇〇だろ!」という言葉は、新人の心には響きます。
なぜなら、まだ判断基準が自分になく、上司のルールに合わせるからです。
しかし、判断基準が自分にも芽生えて、自分のルールが形成されると、「〇〇しろ!」や「〇〇だろ!」と言うと反発が起こってしまいます。
では、判断基準が自分にも芽生えて、自分のルールが形成されたA君には、どんな言葉に反応するのか解説します。
ある朝、A君がお客様のところへ出かけようとしました。
会社のルールでは、「今からお伺いします。」と、お客様に伝えます。
しかし、A君はお客様へ連絡もせず出かけようとしました。
それを見たBさんは、普段だったら「おい!B!お客様へ電話しろ!」
こう言いたくなるのをグッと我慢して、
「お客様に、一応電話したほうがいいかもよ?」と言ったそうです。
それを聞いたA君は、ハッと気づいたような表情をした後、お客様に電話したのでした。
それを見たBさんは、思わずガッツポーズしてA君を見送ったのでした。
では、Bさんの発言とA君の行動を解説しますね。
なぜ上司の指示通りに部下が動いたのか
普段なら命令口調のBさん。
「〇〇しろ!」「〇〇だろ!」という発言は、判断基準は自分にあり、自分のルールでA君を動かそうとしています。
でも、A君にも、判断基準は自分にあり、自分のルールで行動しているので、2人の間に対立が生まれるのです。
この状態から、BさんはA君に提案するような発言に変えてみました。
ではなぜ、A君はBさんの言う通りにしたのでしょう。
これは、「かもよ?」と言う言葉を使ったからです。
「かもよ?」と言う言葉は、行動を一旦止めて考えさせる効果があります。
A君の中にある、判断基準は自分にあり、自分のルールで行動する。
この状況の中に、第三者のお客様の存在をイメージさせ、考えさせる。
こんな、状況を作ることができたのです。
この体験からBさんは、A君の考えを尊重しつつ、明らかに修正が必要な場合は、提案するような発言に変えていきました。
その結果、A君とBさんの関係にも変化が現れました。
上司の感想
Bさんの感想。
言葉一つで相手を変化させるってこう言う事なんですね。
A君を自分の枠にはめて無理やり動かそうとしていました。
でも、相手を動かすには自分が変化する重要性が理解できました。
うん。よかった!よかった!
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